ラットにおける高所滞在・平地トレーニングが肺循環動態に与える影響

  • 柏木 朋也
    東京農業大学大学院農学研究科環境共生学専攻
  • 樫村 修生
    東京農業大学国際食料情報学部
  • 南 和広
    東京農業大学大学院農学研究科環境共生学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of “Living high and Training low” on pulmonary circulation in rats
  • ラット ニ オケル コウショ タイザイ ヘイチ トレーニング ガ ハイ ジュンカン ドウタイ ニ アタエル エイキョウ

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説明

本研究は,ラットを用い,5 週間の高所滞在平地トレーニングを実施し,ラット摘出灌流肺標本により,肺灌流量の増加にともなう肺循環抵抗の変化について検討した.また,平地滞在群,高所滞在群および平地滞在平地トレーニング群を作成し,比較検討した.高所滞在平地トレーニング群は,平地滞在群と比較して,右心室壁重量および安静時の肺循環抵抗は増大するが,運動時のように肺灌流量が増大した場合,肺循環抵抗の増大が抑制されることが明らかになった.また,高所滞在平地トレーニング群における肺循環抵抗の軽減は,とくに肺血管系の反応性の変化によって起因したことが推察された.以上の結果から,高所滞在平地トレーニングの実施は,平地運動時の肺循環において,肺血流量増大にともなう肺循環抵抗の増大を抑制し,肺への円滑な血液循環を確保することが示唆された.<br>

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