山梨県における熱中症発生の地域特性

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タイトル別名
  • Regional characteristics of heat disorder incidence in Yamanashi Prefecture
  • ヤマナシケン ニ オケル ネッチュウショウ ハッセイ ノ チイキ トクセイ

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抄録

本研究は,山梨県における熱中症発生状況の地域特性を明らかにし,地域毎の熱中症対策に役立つ情報を提供することを目的とした.山梨県を 6 地域に区分し,2004 年から 2012 年までの熱中症による救急搬送者データを利用して,各地域における熱中症発生の実態把握を行った.各地域における行動別,年齢別,空間別,月別の人口 10 万人当りの熱中症搬送者数に注目して解析を行った結果,山梨県全体では,19 歳以下の若い世代の運動中と 65 歳以上の高齢者の熱中症搬送者数が多い傾向にあるが,熱中症の発生状況には地域特有の傾向があることも明らかになった.特に農業従事者が多い県北東部の峡東地域とスポーツ合宿等で多くの若者が訪れる富士五湖地域において特徴的な傾向が見られたことから,気象条件の違いの他に主要産業等が地域毎の熱中症発生状況に影響を及ぼしている可能性が示唆された.<br>

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