終末期がん患者の家族の不安への対処を支える要因

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タイトル別名
  • Support Factors of Coping with Anxiety in Families of Patients with Terminal Cancer
  • シュウマツキ ガン カンジャ ノ カゾク ノ フアン エ ノ タイショ オ ササエル ヨウイン

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抄録

本稿は,終末期がん患者の家族の長期的経過の中での不安への対処を支える要因を明らかにすることを目的とし,余命についての説明を受けた家族8名を対象に,半構造的面接法によりデータ収集を行い,質的・帰納的に分析を行った.結果,余命についての説明直後の家族は【将来が予測できない不安】と【現実的な問題への不安】を持ち,【受け入れられない気持ちを安定させる努力】と【患者の延命の為の必死な努力】を行い不安の軽減を図っていた.しかし厳しい現実への直面時期において【将来の具体的な問題への不安】と【余命の過ごし方への不安】が出現し,【看病を継続できるように自分を保つ努力】と【患者のQOLを保つ努力】を行っていた.これらを支える要因として【信頼でき家族への配慮がある医療者の存在】【気持ちを理解し協力してくれる他者の存在】【患者との絆】【自分自身の時間がもて気分転換が出来ること】【看病経験による自信】【将来の見通し】が明らかになった.

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