低酸素血症から診断に至った肝肺症候群の1例

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タイトル別名
  • A case of hepatopulmonary syndrome which was led to final diagnosis from hypoxemia

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説明

症例は34歳の女性. 労作時呼吸困難と発熱・黄疸を認めたため近医に精査のため入院. 原発性肺高血圧症とC型慢性肝炎を指摘されるも症状が軽快しないため, 更なる精査目的にて当科に入院となった. 著しい低酸素血症を認めるが, 心臓及び肺には器質的異常はなく, 肺血流シンチグラフィーで脳や腎実質の描出があり, シャント率24%と高値を示し, 肝生検の結果, 肝硬変症が認められたことから, Hepatopulmonary syndromeと診断した. 本症例の治療として, 肝移植の適応の有無を検討した. Poteruchaらの示した肝移植の適応基準を満たしており肝移植の適応と考えられた.

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 41 (3), 183-188, 2000

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (21)*注記

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