書誌事項
- タイトル別名
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- A case of primary sclerosing cholangitis with severe hepatic left lobe atrophy diagnosed after 6 years
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説明
症例は43歳, 男性. 20歳頃より原因不明の発熱及び上腹部痛がしばしば出現し, 1991年同症状にて当部に紹介入院された. 胆道系細菌感染症を疑い, 各種抗生剤投与されるも改善せず, 胆道系酵素の上昇及びERCPの肝内胆管狭窄所見を認めたが, 確定診断には至らなかった. ウルソデオキシコール酸 (UDCA) を1カ月間投与したが臨床症状及び検査所見に改善なく, ステロイド (PSL) を追加投与し, 一時改善したが, 定期的に発熱と肝胆道系酵素の一過性の増悪がみられていた. 1997年再入院にて, 臨床経過, 検査所見, 画像所見及び肝生検組織像より原発性硬化性胆管炎 (PSC) と確定診断した. 6年間の臨床的及び病理的経過観察によりPSCと診断し得た症例であり, 早期診断法及びその治療法の確立が必要と考えられた.
収録刊行物
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- 肝臓
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肝臓 43 (1), 33-38, 2002
一般社団法人 日本肝臓学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679768616320
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- NII論文ID
- 10007869496
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- NII書誌ID
- AN00047770
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- ISSN
- 18813593
- 04514203
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可