書誌事項
- タイトル別名
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- A study on the prevention of heat shock from the viewpoint of residents
- キョジュウシャ シテン ニ ヨル ヒートショック タイサク ノ ケントウ
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説明
冬期のヒートショックは高齢者に健康被害をもたらす恐れがあるのでその対策は急務である.本研究は居住者視点からヒートショック対策を検討するために,(1)トイレ・脱衣室の温度認知調査,(2)住宅内の温湿度測定,(3)簡易断熱の効果測定を実施した.結果,(1)高齢者の温度認知はあまり正しくなかった.その理由は,高齢者の温熱感覚が低下していることと,滞在時間が短いためと推測される.(2)各住戸の温度の実測値は 17℃以下,高齢者に限ると 10℃以下が多かった.(3)簡易断熱調査では,全住宅でわずかな熱的性能と居住者の熱的快適感の向上をもたらした.居住者に室内温熱環境の改善への意欲を引き出せた事例が観察された.温度計による室温の正しい認知と,簡易な断熱による効果の認知は,居住者視点の有効なヒートショック対策と考えられる.今後は対策実施の有効性,経済的費用など具体的な情報発信が重要である.
収録刊行物
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- 日本生気象学会雑誌
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日本生気象学会雑誌 53 (1), 13-29, 2016
日本生気象学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679769087232
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- NII論文ID
- 130005145408
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- NII書誌ID
- AN00193590
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- ISSN
- 13477617
- 03891313
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- NDL書誌ID
- 027287922
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可