若年女性に発症し,異なる画像所見を呈した肝血管筋脂肪腫の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two cases of hepatic angiomyolipoma with different ultrasonographic and radiographic findings
  • 症例報告 若年女性に発症し,異なる画像所見を呈した肝血管筋脂肪腫の2例
  • ショウレイ ホウコク ジャクネン ジョセイ ニ ハッショウシ コトナル ガゾウ ショケン オ テイシタ カン ケッカンキン シボウシュ ノ 2レイ

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抄録

症例1は44歳女性.人間ドックにて肝腫瘍を指摘され,精査目的に入院.HBV, HCVなどウイルスマーカー陰性で肝機能異常は認めず,各種画像診断から肝血管筋脂肪腫(AML)を考え,経皮的腫瘍生検にて診断確定した.経過観察中にて腫瘍径の増大は認めていない.症例2は40歳女性.健診にて肝腫瘍を指摘され,各種画像診断でも肝細胞癌が否定できず,短期間に腫瘍径が増大したため左葉外側切除術を施行した.病理組織より肝血管筋脂肪腫と診断された.症例1, 2は最終診断では肝血管筋脂肪腫であったが,症例1では脂肪成分に富み典型的なAML所見であったのに対し,症例2は脂肪成分に乏しく診断困難であった.両者ともに肝静脈が流出血管として描出され,造影超音波検査が有用であった.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 49 (9), 440-448, 2008

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (23)*注記

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