TIPSを行った肝内びまん性動脈門脈短絡を合併したアルコール性肝硬変の2症例

書誌事項

タイトル別名
  • Two cases of alcoholic liver cirrhosis with diffuse intrahepatic arterio-portal shunt treated by transjugular intrahepatic portosystemic shunt
  • 症例報告 TIPSを行った肝内びまん性動脈門脈短絡を合併したアルコール性肝硬変の2症例
  • ショウレイ ホウコク TIPS オ オコナッタ カン ナイビマンセイ ドウミャクモン ミャク タンラク オ ガッペイ シタ アルコールセイ カンコウヘン ノ 2 ショウレイ

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説明

症例1:56歳男性,アルコール性肝硬変,難治性胸腹水.肝動脈造影で肝内全域に肝動脈門脈短絡(APシャント)による遠肝性門脈血流が描出された.難治性胸腹水に対して経頸静脈的肝内門脈大循環短絡術(transjugular intrahepatic portosystemic shunt:TIPS)を施行し胸腹水は消失した.症例2:70歳男性,アルコール性肝硬変,難治性腹水.肝動脈造影で肝内全域にAPシャントを認め,門脈血流は遠肝性に描出された.難治性腹水に対してTIPSを施行したところ,腹水は残存するものの減少した.2例とも術後大きな合併症は認めなかった.肝内びまん性APシャントによる難治性腹水に対しTIPSは有効な治療法と思われた.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 52 (10), 662-670, 2011

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (38)*注記

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