5年にわたる経時的な経過観察の中で急激なエコー上変化をきたした原発性硬化性胆管炎の1例

  • 中川 美奈
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科 東京医科歯科大学統合教育機構
  • 朝比奈 靖浩
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科 東京医科歯科大学大学院肝臓病態制御学
  • 村川 美也子
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科 東京医科歯科大学医学部附属病院生理機能検査部
  • 永田 紘子
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
  • 金子 俊
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
  • 大谷 賢志
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
  • 北畑 富貴子
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
  • 新田 沙由梨
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
  • 櫻井 幸
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
  • 井津井 康浩
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科 東京医科歯科大学大学院臨床医学教育開発学分野
  • 東 正新
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科
  • 柿沼 晴
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科 東京医科歯科大学大学院肝臓病態制御学
  • 今田 安津子
    東京医科歯科大学医学部附属病院病理部
  • 伊藤 崇
    東京医科歯科大学医学部附属病院病理部
  • 谷合 麻紀子
    東京女子医科大学消化器内科
  • 橋本 悦子
    東京女子医科大学消化器内科
  • 田中 雄二郎
    東京医科歯科大学大学院臨床医学教育開発学分野
  • 渡辺 守
    東京医科歯科大学医学部附属病院消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of primary sclerosing cholangitis with unique clinical features for a 5-year follow up
  • 症例報告 5年にわたる経時的な経過観察の中で急激なエコー上変化をきたした原発性硬化性胆管炎の1例
  • ショウレイ ホウコク 5ネン ニ ワタル ケイジテキ ナ ケイカ カンサツ ノ ナカ デ キュウゲキ ナ エコー ジョウ ヘンカ オ キタシタ ゲンパツセイ コウカセイタンカンエン ノ 1レイ

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説明

<p>症例は26歳女性.2008年(21歳時)健康診断で肝機能障害を指摘され当科紹介受診となった.各種ウイルスおよび自己抗体は陰性で,BMI 25.1(152 cm/58 kg)と軽度肥満と,美容のためにビタミン剤などのサプリメント摂取歴を認めたことから食事運動療法および摂取サプリメントを中止し経過観察となったが,生活習慣の指導,肝庇護療法を開始した後もトランスアミナーゼは高値のまま推移した.2010年,2012年に施行した肝生検では確定診断には至らず,その後それまで限局性だった高エコー領域が肝全体に多発し,腫瘍マーカーの著明な上昇を認めたため,悪性腫瘍鑑別のため2013年3回目の肝生検施行となった.生検の結果,悪性疾患の合併はないものの急激な線維化進展を認め,直接胆道造影の結果から原発性硬化性胆管炎(PSC)の確定診断となった.本症例は5年間の経過中,急速な線維化の進行に伴い,特異なエコー画像所見と病理所見が観察された貴重な症例と考え報告した.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 57 (8), 382-390, 2016

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (10)*注記

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