発症早期にIgM-HA抗体が陰性であり,再検査によって診断し得たA型肝炎による急性肝不全の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two cases of acute liver failure caused by hepatitis A which were negative for serum IgM-HA antibody at the early stage of the onset
  • 症例報告 発症早期にIgM-HA抗体が陰性であり,再検査によって診断し得たA型肝炎による急性肝不全の2例
  • ショウレイ ホウコク ハッショウ ソウキ ニ IgM-HA コウタイ ガ インセイ デ アリ,サイケンサ ニ ヨッテ シンダン シエタ Aガタ カンエン ニ ヨル キュウセイ カンフゼン ノ 2レイ

この論文をさがす

説明

初診時IgM-HA抗体が陰性であったA型肝炎による急性肝不全を2例経験した.症例1は27歳の女性で,肝障害は保存的治療のみで速やかに改善した.IgM-HA抗体は発症5日目に陰性だったが,発症16日目に陽転化した.症例2は63歳の男性で,血漿交換を3回施行し救命し得た.IgM-HA抗体は7日目に陰性だったが,発症14日目に陽転化した.発症早期に検査を施行した場合にIgM-HA抗体が偽陰性となることがあり,臨床的にA型肝炎を疑う場合には再検査を行うことが望ましい.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 54 (8), 553-558, 2013

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ