書誌事項
- タイトル別名
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- Experience of Single-Incision Laparoscopic Reduction of Intussusceptions: Comparison With Conventional Laparoscopic Reduction
- 小児腸重積症に対する単孔式腹腔鏡下整復術の有用性 : 従来の腹腔鏡下整復術との比較検討
- ショウニ チョウジュウ セキショウ ニ タイスル タンコウシキ フククウキョウ カ セイフクジュツ ノ ユウヨウセイ : ジュウライ ノ フククウキョウ カ セイフクジュツ ト ノ ヒカク ケントウ
- ―従来の腹腔鏡下整復術との比較検討―
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抄録
【目的】非観血的整復が困難であった小児腸重積症に対し,単孔式腹腔鏡下整復術の安全性と有用性について従来の腹腔鏡下整復術と比較検討した.<br>【方法】当科で1999 年10 月から2013 年1 月までに観血的に整復した腸重積症は30 例あった.その内,従来行われている3 ポートを用いた腹腔鏡下整復術(以下,従来式)を施行した15 例と単孔式腹腔鏡下整復術(以下,単孔式)を施行した6 例を対象とし,2 群間で年齢,病悩期間(発症から高圧浣腸までの時間),手術時間,経口摂取開始までの期間,入院期間などを後方視的に検討した.<br>【結果】病悩期間は従来式が28.3±76.0 時間,単孔式が39.0±32.8 時間で有意差はなかった.手術時間は従来式が116.9±62.9 分,単孔式が113.2±70.8 分であった.器質的病変の合併は従来式がメッケル憩室,回腸重複腸管,enterogenous cyst of ileum の3 例,単孔式が回盲部重複腸管の1 例であった.器質的疾患合併の場合,従来式は臍創部を伸ばして創部から腸管を引き出して直視下手術に移行した.一方,単孔式はEZ アクセスを外してラッププロテクターから腸管を体外に牽引して直視下手術に移行した.術中合併症は従来式に1 例認め,腹腔鏡下に整復後,直視下にて他病変の有無の観察を試みた際に腸管漿膜の損傷をきたした症例であった.術後経口摂取までの期間は従来式が3.3±2.6 日,単孔式は3.3±1.8 日で同等の結果であった.入院期間は従来式が7.8±2.7 日,単孔式が7.5±1.9 日でこちらも同等の結果であった.<br>【結論】単孔式は整容性に優れ,従来式と比較すると同等の結果であったが症例数が少ないため,今後も症例数を増やして検討する必要があると思われた.
収録刊行物
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- Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons
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Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 50 (4), 793-797, 2014
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679775818368
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- NII論文ID
- 130004624725
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- NII書誌ID
- AN00192281
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- ISSN
- 21874247
- 0288609X
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- NDL書誌ID
- 025607037
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可