化粧品中のButyl ParabenとIsopropyl Methyl Phenolに過敏なリール黒皮症の1例

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タイトル別名
  • ケショウヒンチュウ ノ Butyl Paraben ト Isopropyl M

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抄録

S社の2化粧品 (マイルドクリーム, マッサージクリーム) の共通組成は9種あり, ワセリン, セタノール, サラシミツロウ, モノラウリン酸ポリオキシエチレン, ブチルパラベン (BP), イソプロピルメチルフェノール (IPMP), エデド酸三ナトリウム, デヒドロ酢酸であった。2化粧品および2化粧品中の共通組成分のBP, IPMPに接触アレルギーを有するリール黒皮症の1例を経験した。マイルドクリームによる反覆パッチテストおよび反覆光パッチテストを行い, 湿疹型黒皮症の再現には成功したが, 苔癬型黒皮症の再現は不可能であった。パッチテストおよび光パッチテストを工夫することによって再現可能であることを示唆するが, 防腐剤がリール黒皮症の発症に関与するかどうか, 今後なお一層の研究が必要である。

収録刊行物

  • 皮膚

    皮膚 25 (4), 684-689, 1983

    日本皮膚科学会大阪地方会

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