腎外性ウイルムス腫瘍の2例

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  • Extrarenal Wilms' Tumor : A Report of Two Pediatric Cases

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抄録

我々は,最近比較的稀とされている腎外性ウイルムス腫瘍の2例を経験した.症例1は5歳10ヶ月の男児,腹部腫瘍の診断にて摘出術を施行した.病理にて腎外性ウイルムス腫瘍の診断がつき, NWTS-3のウイルムス腫瘍 stage IIのプロトコールに準じて化学療法を行った.術後3年6ヶ月を経過した現在再発無く外来通院中である.症例2は,2歳4ヶ月の男児.下腹部の腫瘤で当科入院し,肺転移を伴う後腹膜原発腫瘍の診断で開腹生検術をおこなった.腎外性ウイルムス腫瘍と診断され化学療法を行い,腫瘍は著明に縮小し肺転移も消失したため,腫瘍摘出術を行った.術後12Gyの全腹照射と10.5Gyの全肺照射を追加し、治療開始後2年3ヶ月を経った現在腫瘍の再発を認めず外来通院中である.

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参考文献 (21)*注記

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