経皮的ドレナージが有効であった小児外傷性仮性膵嚢胞の 1 例

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タイトル別名
  • A Case of Traumatic Pancreatic Pseudocyst Successfully Treated With External Drainage in Children

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説明

主膵管損傷を伴う膵損傷は, 原則的には手術適応とされ, また続発症としての仮性膵嚢胞についても手術適応となることが多い.我々は, 膵管の断絶を伴った仮性膵嚢胞に経皮的ドレナージ術によるintervention治療を行い, 手術に至らず保存的に改善をみた1例を経験したので報告する.症例は12歳女児で, 自転車のハンドルで腹部を強打し, 膵損傷を生じた.腹腔鏡ガイド下に腹腔ドレナージを施行したが, 入院11日目に仮性膵嚢胞を形成したため, 超音波ガイド下にPTCDチューブを用い膵嚢胞の経皮的ドレナージ術を施行した.ドレナージチューブからの造影検査では嚢胞腔と膵管との交通および膵管の途絶を認めたが, 入院45日目にはいずれも消失し, 従来の観血的内瘻化手術に至らず改善した.

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