小児の頸部副耳について

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  • Cervical Auricle in Childhood

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説明

【目的】小児の副耳は日常診療にてよくみられる先天性疾患であるが, 頸部副耳についての報告は少ない.当科で経験した症例について検討し報告する.【方法】1975年より1999年までの25年間に当科で経験した全副耳症例に手術を施行し, これらの症例に検討を加えた.【結果】149例の小児の副耳症例(頸部20例・顔面129例)を経験した.性別頻度は, 頸部では男児60%・女児40%で, 顔面では男児52.7%・女児47.3%であり, いずれも男児に多かった.左右別頻度では, 頸部では右側30%・左側60%・両側10%で左側が多く, 顔面では右側51.2%・左側31.0%・両側17.8%で右側に多くみられた.発生個数は, 頸部では左側・右側ともに1個であり, 両側もそれぞれ1個であった.顔面では右側複数個34.8%・左側複数個40%, 両側複数個39.1%であった.手術時年齢は, 頸部では4歳4カ月±3歳9カ月, 顔面では1歳2カ月±1歳8カ月であり, 両者の間に有意差を認めた.【結論】頸部副耳の病態を認識し, 適切な診断と手術を要する.

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