Opsoclonus-myoclonus-ataxiaを契機に発見された神経芽腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Neuroblastoma Associated With Opsoclonus-Myoclonus-Ataxia Syndrome
  • 症例報告 Opsoclonus-myoclonus-ataxiaを契機に発見された神経芽腫の1例
  • ショウレイ ホウコク Opsoclonus myoclonus ataxia オ ケイキ ニ ハッケン サレタ シンケイ ガ シュ ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

Opsoclonus-myoclonus-ataxia (OMA)症候群が発見の契機となった神経芽腫の1例を経験したので報告する.症例は2歳0カ月の女児.約4カ月前からの起立時, 歩行時のふらつき, 上肢の振戦のため近医を受診し, 腹部腫瘍を指摘され当院に紹介された.尿中HVA, 尿中VMA, 血清NSEは高値を示し, 腹部超音波, CT, MRIにて径約4cmの右副腎腫瘍を認めた.全身骨シンチ, MIBGシンチ, 骨髄生検の結果遠隔転移は認めなかった.摘出術を施行し, 右副腎原発の神経芽腫(unfavorable histology), Stage Iと診断した.James療法を6コース施行し, 術後13カ月の現在, 再発はない.神経症状は術後3週から軽減したが, 時折軽度の失調があり経過観察中である.OMA合併神経芽腫の本邦報告41例の解析を行い, その臨床像について文献的考察を加えて報告する.

収録刊行物

参考文献 (35)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ