奇形腫と二分脊椎症を伴ったpseudo-human tailの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Clinical Case Report of Mature Teratoma and Pseudo-Human Tail With Spina Bifida in a 6-Year-Old Boy
  • 症例報告 奇形腫と二分脊椎症を伴ったpseudo-human tailの1例
  • ショウレイ ホウコク キケイシュ ト ニブン セキツイショウ オ トモナッタ pseudo human tail ノ 1レイ

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抄録

症例は6歳の男児で,仙尾部の正常皮膚に覆われた軟部腫瘤例である.初診時,直腸肛門奇形や歩行障害,排便・排尿障害を認めず,髄膜瘤やhuman tailが疑われた. MRIでは,軟部腫瘤像に尾骨成分を認めず,脊椎骨との交通性も指摘されなかった.さらに3D-CTで二分脊椎症の合併を認めたが椎骨前面での腫瘤像等は認めず,術中所見でも腫瘤と脊椎骨とに交通性を認めなかったため,腫瘤摘出術のみを施行した.病理組織学的に成熱型奇形腫と診断され,最終的に奇形腫と二分脊椎症に伴ったpseudo-human tailと考えられた.Human tailにはtrueとpseudoがあり本症例のようなpseudo-human tailには二分脊椎症やtethered cord症候群を合併することが多く,術前診断においてCTやMRIでtailに続く索状物様像の有無や腰仙部の異常の有無を精査し,摘出手術にのぞむことが肝要である.

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参考文献 (8)*注記

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