出生後に小腸捻転によって小腸閉鎖が完成したと考えられる超低出生体重児の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Intestinal Atresia in Extremely Low Birth Weight Infants Caused by postnatal Intestinal Volvulus : A Case Report
  • 症例報告 出生後に小腸捻転によって小腸閉鎖が完成したと考えられる超低出生体重児の1例
  • ショウレイ ホウコク シュッショウゴ ニ ショウチョウ ネンテン ニ ヨッテ ショウチョウ ヘイサ ガ カンセイシタ ト カンガエラレル チョウテイシュッショウ タイジュウジ ノ 1レイ

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説明

症例は在胎22週,出生体重461gの男児.出生後気管内挿管し,日齢2より経管栄養を開始した.胎便は正常に排泄され,その後も浣腸で暗緑色の排便を認めていた.しかし日齢14から腹部膨満が出現し,腹部X線写真で腸管拡張を認めた.腹部膨満が徐々に増強し,経管栄養が不可能になったため,日齢48に開腹手術を行った.肛門側の回腸が口側の小腸に巻きつき,袋状に拡張した腸間膜内に小腸が嵌入し,さらに捻転していた.捻転を解除すると,回盲弁から約35cm口側で完全に閉鎖していた.小腸閉鎖は胎生後期に完成するため,超低出生体重児の小腸閉鎖はまれと考えられる.また出生後に小腸捻転により小腸閉鎖が完成したと考えられる症例の報告はなかった.当初経管栄養が可能であったにもかかわらず,その後腸閉塞症状を呈するようになった低出生体重児では,出生後に小腸閉鎖が発生している可能性がある.

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