11ヵ月女児に発生した乳腺若年性線維腺腫の1例

  • 大津 一弘
    県立広島病院母子総合医療センター小児外科
  • 古田 靖彦
    県立広島病院母子総合医療センター小児外科
  • 鬼武 美幸
    県立広島病院母子総合医療センター小児外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Juvenile Fibroadenoma in an Eleven-Month-Old Girl
  • 11カゲツ ジョジ ニ ハッセイ シタ ニュウセン ジャクネンセイ センイ センシュ ノ 1レイ

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説明

症例は11ヵ月女児で,主訴は右乳房腫大,生後7ヵ月時より右乳房の腫大に気づき,徐々に増大したため生後10ヵ月時当科受診,触診上径5cmで弾性硬の可動性良好な腫瘤でエコー,CTで境界明瞭な充実性腫瘤で正常乳腺は不明.穿刺吸引細胞診はclass IIで線維腺腫が疑われた.以上.の所見から若年性線維腺腫を疑い,生後11ヵ月時に手術を行った.この時は腫瘍は触診上径6cmと更に増大していた.乳房外側の弧状切開で乳腺を傷つけることなく腫瘍を摘出した.組織学的に若年性線維腺腫と診断された.免疫染色でMIB-1 indexは10%であった.術後18ヵ月,再発は認めない.小児における若年性線維腺腫は稀であるが,更に乳児の報告例は検索しえなかった.

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参考文献 (22)*注記

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