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- 松川 泰廣
- 大阪赤十字病院小児外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Surgical Anatomy and Operation of Hydrocele in Childhood : Evaluation of Simple Closure of Processus Vaginalis Without Incision of Hydrocele
- 陰嚢水腫・精索水腫の解剖学的検討と手術法--水腫切開なしの鞘状突起高位結紮術の評価
- インノウ スイシュ セイサク スイシュ ノ カイボウガクテキ ケントウ ト シュジュツホウ スイシュ セッカイ ナシ ノ サヤジョウ トッキ コウイ ケッサツジュツ ノ ヒョウカ
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抄録
【目的】陰嚢水腫・精索水腫の手術法を検討するために,水腫の外科的解剖を検討した.水腫と腹腔との交通路を詳細に検討し,水腫を切開せず,腹膜鞘状突起を高位結紮切離するだけで水腫は治癒すること,を検討した.【方法】小児の314症例,332水腫につき,水腫と腹腔がどういう形態でつながっているかを手術時に検討した.腹膜鞘状突起の有無,索状物の有無,それらと水腫とのつながりを肉眼的に検討し,腹膜鞘状突起および索状物の長さを測定した.13水腫では,索状物の連続切片を作成し病理学的に検討した.手術は,63水腫で水腫切開+腹膜鞘状突起閉鎖,269水腫で,腹膜鞘状突起の高位結紮切離のみを行い,その結果を検討した.【結果】332水腫中,交通性は10水腫,322水腫は非交通性であった.289水腫で短い腹膜鞘状突起(以下腹膜突起)と索状物と水腫の連続構造を確認した.腹膜突起はやや厚目の短い腹膜の突出であった.索状物は極めて薄い膜様構造であった.索状物の周囲には強い癒着がみられた.索状物の病理を検討した13例全例で顕微鏡的な連続した管腔構造を認めた.手術結果は,330水腫で完治し,再発は2例であった.【結論】陰嚢水腫・精索水腫は,短い腹膜突起と索状物と水腫の3つのパートが連なる連続体であった.腹膜突起,索状物はともに微細な構造であった.索状物は腹膜鞘状突起が不完全閉塞をおこした部分で,顕微鏡的には交通性であった.手術は水腫には全く触らず腹膜突起を高位結紮切離するのみでよく,小児の水腫は腹腔との連続構造が遮断されると治癒する,と結論できる.
収録刊行物
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- Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons
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Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 43 (5), 672-677, 2007
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679800104704
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- NII論文ID
- 110006367823
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- NII書誌ID
- AN00192281
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- ISSN
- 21874247
- 0288609X
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- NDL書誌ID
- 8917190
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可