書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Anal Canal Duplication With Cyst Formation
- 症例報告 嚢胞形成を伴った肛門管重複症の1例
- ショウレイ ホウコク ノウホウケイセイ オ トモナッタ コウモンカン チョウフクショウ ノ 1レイ
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説明
症例は6か月女児.便秘と肛門の6時方向に小さな痩孔を指摘され当院に紹介された.肛門の位置は正常で肛門直腸狭窄はなく,直腸診にて直腸背側に1.5cm大の柔らかい球形の腫瘤を触知した.瘻孔は歯状線より肛門側の皺に隠れるように開口していた.瘻孔造影では,瘻孔は非常に細く直腸後壁に接し,頭側に造影剤のたまりを認めた.MRI検査では,肛門背側から仙骨前面に造影剤と一致する1.2cm大の球形の嚢胞性病変を認めた.また,仙骨奇形・泌尿器の奇形等は認められなかった.手術はposterior sagittal anorectoplastyを応用し,肛門挙筋(恥骨直腸筋・恥骨尾骨筋)を切離することなく,直腸と共有している直腸筋層を含め完全に摘出した.病理検査で肛門管重複症と診断した.術前に認められていた便秘も解消し,術後約1年再発等は認めていない.
収録刊行物
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- Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons
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Journal of the Japanese Society of Pediatric Surgeons 47 (1), 85-89, 2011
特定非営利活動法人 日本小児外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679804475904
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- NII論文ID
- 110008506463
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- NII書誌ID
- AN00192281
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- ISSN
- 21874247
- 0288609X
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- NDL書誌ID
- 11011248
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可