高炉スラグ細骨材によるコンクリートの乾燥収縮・透気性向上メカニズムに関する空隙構造に基づいた検証

  • 吉田 亮
    名古屋工業大学 大学院社会工学専攻(〒466-8555愛知県名古屋市昭和区御器所町)
  • 齊藤 和秀
    竹本油脂株式会社 第三事業部(〒443-8611愛知県蒲郡市港町2-5)
  • 吉澤 千秋
    日本大学 理工学研究所(〒274-8501千葉県船橋市習志野台7-24-1)

書誌事項

タイトル別名
  • VERIFICATION OF MECHANISM ON IMPROVEMENT OF DRYING SHRINKAGE OR AIR PERMEABILITY ON CONCRETE USING BLAST FURNACE SLAG SAND BASED ON PORE STRUCTURE

抄録

<p>本研究では、高炉スラグ細骨材に含まれる微粒分を除去することで、高炉スラグ細骨材と高炉スラグ微粉末が緻密化する空隙構造の差異を、水銀圧入試験により明確にした。高炉スラグ細骨材を使用することで、直径400nm以上の空隙が緻密化される。細骨材周りの元素分析では、天然細骨材に検出された遷移帯の特徴が、高炉スラグ細骨材の周りでは示されなかった。水銀圧入法で捉えた直径400nm以上の空隙量と乾燥収縮、透気係数との間には強い相関関係が確認できた。高炉スラグ細骨材は、直径400nm以上の空隙(遷移帯)を緻密化することで、セメントペーストと細骨材の付着を強固とし乾燥収縮抵抗性を向上させ、また透気抵抗性を高めていることが示唆された。</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

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