血漿交換療法が有効であったワイル病の一例
書誌事項
- タイトル別名
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- EFFICACY OF PLASMAPHERESIS THERAPY FOR WEIL'S DISEASE
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抄録
ワイル病は, 近年減少傾向にあるが, 発見, 治療が遅れると致命的となる場合がある.本症は, 野鼠の糞尿に接する機会の多い農業従事者, 調理師に発症することが多い.今回, われわれは調理師に発症し, 発見, 治療が遅れたため, すでに腎不全を合併し, 抗生物質投与と共に血漿交換療法を施行し, 症状の急速な改善を認めた症例を経験した.ワイル病の進展は, レプトスピラによる有毒性物質によって惹起されるものと考えられており, 本症のごとく治療の時間を逸した症例に対し, その物質除去を目的とした血漿交換が, 著効を示す治療法であることが示された.腹腔鏡所見, 肝生検の結果と共に文献的考察を加え, 報告する.
収録刊行物
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- 昭和医学会雑誌
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昭和医学会雑誌 48 (6), 741-745, 1988
昭和大学学士会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679811975808
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- NII論文ID
- 130001828369
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- ISSN
- 21850976
- 00374342
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可