結腸癌術後6日間退院クリティカルパスの縫合不全における中止基準の検討

  • 中尾 健太郎
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)
  • 角田 明良
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)
  • 竹中 弘二
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)
  • 松井 伸朗
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)
  • 大中 徹
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)
  • 鈴木 直人
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)
  • 山崎 勝男
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)
  • 草野 満夫
    昭和大学医学部外科学教室 (消化器・一般外科学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • A CRITICAL PATHWAY INDEX AFTER COLON CANCER SURGERY
  • ケッチョウ ガン ジュツゴ 6ニチカン タイイン クリティカル パス ノ ホウゴウ フゼン ニ オケル チュウシ キジュン ノ ケントウ

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説明

クリティカルパスは現代の医療では欠かせない必須アイテムとなりつつある.われわれは結腸癌術後6病日退院パスを使用し, 患者のニーズにこたえている.しかし, 盲目的にクリティカルパスを施行することは, 時として重大な過ちをおかすことになりかねない.早期にパス脱落症例を見つけることは重篤な合併症を防ぐこととなる.今回, 縫合不全のためパス中途で中止となる早期指標について, 問題なくパスが終了した症例 (コントロール群) 62例と縫合不全メジャーリーク2例の白血球数熱型等をもちい比較検討した.コントロール群の平均値は白血球, 熱型はそれぞれ1病日10, 036/ul, 37.3℃で最高値を示し, 以後下降を示した.メジャーリーク症例は3病日目に白血球, 体温は正常値に戻らず, 体温は以後も37度程度の熱が持続した.このことから, 本CPを実施するにあたり術後3病日目の白血球数, 体温を検討することが重要であることが示唆された.

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