重度精神薄弱者に関する研究第3報

書誌事項

タイトル別名
  • STUDIES ON PROFOUNDLY RETARDED PERSONS PART 3
  • 重度精神薄弱者に関する研究-3-東京都に於ける在宅重度精神薄弱者(成人)の成因に関する研究
  • ジュウド セイシン ハクジャクシャ ニカンスルケンキュウ 3 トウキョウト ニ
  • THE ETIOLOGY OF PROFOUNDLY RETARDED PERSONS LIVING AT HOME IN THE METROPOLIS OF TOKYO
  • 東京都に於ける在宅重度精神薄弱者 (成人) の成因に関する研究

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説明

成人の在宅重度精神薄弱者86名を対象としてその成因を調査した.両親の近親婚率は19.3%と高率であった.同胞中の精神薄弱発現率は4.5%と低率であった.同胞中に占める対象者の割合は第1子が最も高く (38.1%) , 出生順位が下がるにつれて低くなり, 第5子が最低で18.8%であった.第6子以降では逆に上昇して平均30.0%となった.胎生期に障害を有する者は30.2%で, 最も多い障害は栄養障害の著明な悪阻で10.5%であった.周生期に障害を有する者は41.9%で, 最も多い障害は新生児仮死の18.6%であった.先天性の重度精神薄弱は53名 (61.6%) , 後天性は32名 (37.2%) , 不詳1名 (1.2%) であった.先天性のうちでは, Down症候群6名, 先天性水頭症6名, 先天性小頭症2名, West症候群1名, 特別な診断名のつけられないもの38名 (うち生理的精神薄弱の疑2名) であった.後天性の直接原因は感染症が最も多く24名で, 頭部外傷とてんかんが各3名, 栄養失調1名, 不詳1名であった.

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