HTLV-1 carrierに発症した播種性糞線虫症の剖検例

書誌事項

タイトル別名
  • AN AUTOPSY CASE OF HTLV-1 CARRIER WITH DISSEMINATED STRONGYLOIDIASIS
  • 症例報告 HTLV-1 carrierに発症した播種性糞線虫症の剖検例
  • ショウレイ ホウコク HTLV 1 carrier ニ ハッショウ シタ ハシュセイ フン センチュウショウ ノ ボウケンレイ

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抄録

沖縄出身,関東地方在住のHTLV-1 carrierに発症した播種性糞線虫症の剖検例を経験した.イレウスを初発症状とし,重篤な肺炎症状,敗血症性ショックを併発し,喀痰培養およびイレウス管排液から糞線虫Strongyloides stercoralisが同定され診断が確定した.剖検では重篤な肺炎像とともに,十二指腸壁組織内に虫体を認めた.非浸淫地における糞線虫症は稀で,糞線虫の合併感染が多いHTLV-1 carrierに非特異的な消化器症状を呈する症例においては,糞線虫症の積極的な鑑別が必要であると考えられた.

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