当科における甲状腺乳頭癌に対する手術術式と頸部リンパ節転移・被膜外浸潤症例の検討

書誌事項

タイトル別名
  • EXAMINATION OF THE OPERATIVE PROCEDURES FOR PAPILLARY CARCINOMA OF THE THYROID WITH CERVICAL LYMPH NODE METASTASIS AND EXTRACAPSULAR INVASION
  • トウ カ ニ オケル コウジョウセン ニュウトウガン ニ タイスル シュジュツジュツシキ ト ケイブ リンパセツ テンイ ・ ヒマク ガイ シンジュン ショウレイ ノ ケントウ

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抄録

当科で甲状腺乳頭癌の診断で一次治療を施行した48例について検討した.術前診断として超音波検査,CT,穿刺吸引細胞診などで頸部リンパ節転移,被膜外浸潤の有無を検査している.甲状腺癌において術式や頸部リンパ節転移については比較的検討されているが,それと被膜外浸潤との関連についての検討はあまりみられない.今回われわれは被膜外浸潤および頸部リンパ節転移症例の手術術式と術前の超音波診断について検討し,被膜外浸潤と頸部リンパ節転移との関連を考察した.超音波検査の被膜外浸潤と頸部リンパ節転移に対する敏感度は高くなく,今後の検討を要する.予後因子として頸部リンパ節転移が重要因子であることは既知であるが,本検討から被膜外浸潤も同様に重要であると考えられた.また,今回ハイリスクである被膜外浸潤例と非被膜外浸潤例との間の術式の違いに有意差はみられず,今後慎重に経過をみていかなくてはならない.

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