検診結果からみた小児生活習慣病

  • 白澤 貴子
    昭和大学医学部衛生学公衆衛生学講座公衆衛生学部門
  • 落合 裕隆
    昭和大学医学部衛生学公衆衛生学講座公衆衛生学部門
  • 島田 直樹
    昭和大学医学部衛生学公衆衛生学講座公衆衛生学部門
  • 大津 忠弘
    昭和大学医学部衛生学公衆衛生学講座公衆衛生学部門
  • 星野 祐美
    昭和大学医学部衛生学公衆衛生学講座公衆衛生学部門
  • 小風 暁
    昭和大学医学部衛生学公衆衛生学講座公衆衛生学部門

書誌事項

タイトル別名
  • ケンシン ケッカ カラ ミタ ショウニ セイカツ シュウカンビョウ

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抄録

最近5年間の小児生活習慣病予防検診の結果から、肥満と小児生活習慣病の合併の実態を検討した。解析対象は、2005~2009年における埼玉県伊奈町の小学4年生2124名と、中学1年生1797名とした。標準体重20%以上の肥満の頻度は、小4男児9.8%、女児8.3%、中1男児9.8%、女児7.6%であり、男児の方が女児よりも肥満の頻度は高かった。各種検査結果では、収縮期血圧は男児が有意に高く、TC、LDL-Cは女児が有意に高かった。HDL-Cは小4では男児の方が有意に高かった。肥満群と非肥満群との比較では、血圧は肥満群の方が有意に高く、TCは小4で、LDL-Cは小4と中1男児において肥満群の方が有意に高かった。HDL-Cは肥満群が有意に低かった。肥満群の高血圧の頻度は、小4男児5.6%、女児9.4%、中1男児0.0%、女児0.0%であった。肥満群でのTC異常値の頻度は小4男児23.4%、女児25.0%、中1男児17.8%、女児13.6%、LDL-Cは小4男児9.3%、女児10.7%、中1男児8.9%、女児6.1%、HDL-Cは小4男児2.8%、女児4.8%、中1男児2.2%、女児3.0%で肥満群の方が有意に高かった。

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