人工内耳装用小児の初期聴覚・発話行動の発達的変容の分析

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  • Analysis of the developmental changes in the auditory behaviors and vocalization among pediatric cochlear implant users

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要旨: 当科にて4歳未満に CI 埋め込み術を行なった32例の術前から CI 装用後30ヶ月間の聴性行動 (MAIS) と発話行動 (MUSS) の発達的変容について以下の結果を得た。<br> 1) MAIS 評価は CI 装用後18ヶ月, MUSS 評価は CI 装用後30ヶ月時に70%を超えた。<br>  2) MAIS・MUSS 評価ともに領域により改善傾向が異なった。<br>  3) MAIS・MUSS 評価ともに初期改善にはいずれの領域も得点は50%未満だった。<br>  4) MAIS 評価の中期改善では聴覚入力の要請領域と音の検知・識別領域の改善が著しく, 後期<br>   改善に音声理解領域の向上を認めた。<br>  5) MUSS 評価の中期改善では意図的発声領域と家庭内音声使用領域, 日常音声使用領域の改<br>   善が著しかったが, 会話修復領域は後期に至っても得点は50%未満だった。<br> 6) CI 装用経過については, 領域毎の改善に注目することが重要と言える。

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