書誌事項
- タイトル別名
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- LAPAROSCOPIC SURGERY FOR ACUTE APPENDICITIS WITH ILIOPSOAS ABSCESS
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説明
症例は73歳,男性.右下腹部痛,右大腿痛を主訴に来院した.右下腹部に腹膜刺激徴候を認め,採血検査で炎症所見上昇があり,急性虫垂炎を疑い腹部CTを施行し,腸腰筋膿瘍を伴った急性虫垂炎と診断された.後腹膜の腸腰筋膿瘍は比較的限局しており,腹腔鏡下虫垂切除術およびドレナージ術を施行した.虫垂は盲腸背側にあり,先端が後腹膜に穿破し膿瘍を形成していた.術後10日目のCTで遺残膿瘍はなく,術後25日目に退院した.本症例が鏡視下に治療を完遂できた要因は,膿瘍の限局性,有効な洗浄ドレナージ,そして,良好な抗生剤感受性と考えられた.本症例は,患者QOLを保ちつつ治療することができ,腹腔鏡手術の適応を広げていく上で興味ある症例と思われた.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 71 (5), 1206-1210, 2010
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679823611648
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- NII論文ID
- 130004517649
- 10026445371
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可