総胆管に発生した有茎性のpapillary adenomaの1例

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タイトル別名
  • A CASE OF PEDUNCULATED PAPILLARY ADENOMA ARISEN IN THE COMMON BILE DUCT

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抄録

症例は63歳,女性.腹部CT検査にて総胆管の拡張を指摘されたため内視鏡的逆行性胆管造影を施行され,総胆管の拡張および最大径約3cmのカリフラワー状の隆起性病変を認めた.腫瘍径より悪性腫瘍も完全に否定出来ないため手術を施行した.まず総胆管を切開,腫瘍の一部を摘出し術中迅速病理組織検査を行ったところadenomaの所見とされるも,高分化なadenocarcinomaの可能性も完全に否定出来ないとされたため,胆管断端に悪性所見のないことを確認の上,胆嚢摘出,総胆管切除,胆管空腸吻合術を行った.病理組織検査ではpapillary adenomaで悪性所見は認めなかった.肝外胆管に発生する良性腫瘍性疾患は,たとえ良性であっても再発することがあり,良悪性の鑑別がつかない場合は手術療法を考慮すべきであると思われた.

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参考文献 (16)*注記

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