書誌事項
- タイトル別名
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- A case of a liver abscess after laparoscopic cholecystectomy
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説明
腹腔鏡下胆嚢摘出術の合併症として肝膿瘍の報告は殆ど無い.今回われわれは腹腔鏡下胆嚢摘出術後,一時的肝動脈血流障害によると思われる肝膿瘍をきたした1例を経験したので報告する.症例は74歳,男性.主訴は右季肋部痛.数回の右季肋部痛発作を繰り返し当科受診.諸検査にて胆嚢結石・胆嚢炎と糖尿病,脂肪肝を認めた.胆嚢結石症の診断で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.術後発熱と軽度肝障害が遷延したものの自然に軽快し,術後10日目に退院となった.術後24日目に腹痛を認め当科受診,超音波検査・CTより肝前区域膿瘍の診断となる.肝動脈,門脈の血流は良好,胆管拡張は認めなかった.炎症反応は軽度であり,外来にて抗生剤の内服を開始.以後症状は軽快し術後46日目のCTで膿瘍は著明に縮小した.本症例では,肝動脈右前区域枝の一時的血流障害により肝膿瘍が発生したと考えられた.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 69 (1), 145-150, 2008
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679824323584
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- NII論文ID
- 130004516740
- 10024143308
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可