CA19‐9とCA125が高値を示した巨大脾嚢胞の1例

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  • A CASE OF GIANT SPLENIC CYST WITH HIGH SERUM LEVELS OF TUMOR MARKER

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腫瘍マーカーが高値を示した巨大脾嚢胞の1例を経験したので報告する.症例は17歳,女性.2年前より左上腹部膨満感を自覚.徐々に増強したため来院し左上腹部に小児頭大の腫瘤を触知した.血液検査ではCA19-9,CA125がそれぞれ413U/ml,72U/mlと高値であった.US,CTでは左上腹部に20×15cmの嚢胞性病変を認め,原発は脾臓が考えられた.巨大で悪性の可能性も否定できないため開腹術を施行した.手術所見では脾臓原発の嚢胞様病変を認め,脾臓摘出術を施行.切除した脾嚢胞の大きさは22×19×10cmであり,病理組織検査にて類表皮嚢胞と診断された.嚢胞内液中のCA19-9,CA125はそれぞれ1.0×106U/ml,2.7×105U/mlと高値であった.術後の経過は良好で血清CA19-9,CA125は正常化した.

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