書誌事項
- タイトル別名
-
- A CASE OF A RUPTURED MIDDLE COLIC ARTERY ANEURYSM DUE TO SEGMENTAL ARTERIAL MEDIOLYSIS (SAM)
この論文をさがす
説明
症例は56歳,女性.腹痛にて近医を受診,診察中に一過性の意識消失を伴うショック状態となり,CTにて膵前面の占拠性病変と腹水を認めたため,急性腹症として当院へ救急搬送された.貧血と血性腹水を認め,腫瘍や内臓動脈瘤などからの出血が疑われたが,全身状態が安定しており経過観察とした.翌日貧血が進行したため,血管造影検査を施行し,中結腸動脈瘤破裂と診断,手術を行った.横行結腸間膜内の血腫と,中結腸動脈の左右の分岐部中枢側に2×1cm大の動脈瘤を認め,テストクランプによって腸管の血流が保たれることを確認し,腸管を切除せずに血管を結紮し瘤を摘除した.病理組織学的にはsegmental arterial mediolysis(SAM)の所見を認めた.術後の検索では,他に内臓動脈瘤は認めず,術後2年3カ月となるが,新たな動脈瘤の形成なく,経過観察中である.
収録刊行物
-
- 日本臨床外科学会雑誌
-
日本臨床外科学会雑誌 71 (9), 2287-2290, 2010
日本臨床外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679826196864
-
- NII論文ID
- 10026731998
-
- NII書誌ID
- AA11189709
-
- ISSN
- 18825133
- 13452843
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可