上行結腸癌術後,卵巣転移・大動脈周囲リンパ節転移に対し外科的切除および化学療法にて長期無再発生存を得た1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF LONG TERM SURVIVAL OF A COLON CANCER PATIENT WITH RESECTION OF RECURRENCE IN THE OVARY AND PARAAORTIC LYMPH NODES

この論文をさがす

抄録

症例は47歳,女性.1994年10月に上行結腸癌に対し結腸右半切除術施し,病理組織学的検査はtub2,SE,ly3,v1,PM0,DM0,RM0,N1,H0,P0,Stage IIIaであった.術後経門脈的に5FU(750mg)を6回投与し,外来にてUFTを2年間内服.1999年6月,CEA,CA19-9の上昇を認めるもはっきりとした再発巣を確定できなかった.2002年6月画像上腫大を認めた両側卵巣に対し子宮卵巣切除術施行し,両側卵巣転移の診断となりCEAおよびCA19-9はともに正常化した.2003年7月大動脈周囲リンパ節再発を認め外科的に摘出.術後5FU-アイソボリンを2コース,TS-1内服を4週投与2週休薬で4コース施行.最後の手術から5年以上経過した現在再発兆候無く外来通院中である.大腸癌転移巣に対しては完全切除可能であれば,PSが許す限り積極的な外科切除および補助化学療法で予後の延長が期待できると考えられる.

収録刊行物

被引用文献 (7)*注記

もっと見る

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ