書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Esophageal Perforation Caused by Swallowing a Clasp Denture
- 症例 6cmの有鈎義歯誤嚥による食道穿孔の1例
- ショウレイ 6cm ノ ユウコウギシ ゴエン ニ ヨル ショクドウ センコウ ノ 1レイ
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説明
症例は55歳,男性.精神発達遅滞にて施設入所中であった.2012年4月,発熱と嘔吐を認め近医受診.胸部単純写真にて食道内に義歯を認め,頸胸部CTにて頸部食道から胸部上部食道にかけて嵌頓した義歯と,食道周囲の縦隔気腫を認めた.食道異物による食道穿孔の診断にて,緊急手術を行った.まずは硬性食道鏡下異物除去を試み,頸部食道まで引き上げたが,鈎が食道粘膜に食い込み抜去困難であったため,頸部外切開による食道異物摘出術に移行した.食道切開部はGambee縫合で閉鎖した.左右縦隔内にドレーンを挿入し,腸瘻造設・気管切開を行った.<BR>義歯誤嚥の多くは自然排泄や内視鏡的摘出などが期待できるが,蟹爪状の鈎(クラスプ)を有したブリッジ状の大型有鈎義歯は,鈎が咽頭や食道などの消化管粘膜を損傷,刺入して停滞することもまれではない.また,その形状から内視鏡的摘出が困難な症例も見られる.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 74 (12), 3286-3291, 2013
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679827269632
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- NII論文ID
- 130004518621
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 030743945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可