維持透析患者乳癌に対する治療の検討

  • 三野 和宏
    KKR札幌医療センター外科・血液浄化センター
  • 田村 元
    KKR札幌医療センター外科・血液浄化センター
  • 正司 裕隆
    KKR札幌医療センター外科・血液浄化センター
  • 小丹枝 裕二
    KKR札幌医療センター外科・血液浄化センター
  • 片山 知也
    KKR札幌医療センター外科・血液浄化センター
  • 今 裕史
    KKR札幌医療センター外科・血液浄化センター

書誌事項

タイトル別名
  • Breast cancer treatment for patients on maintenance dialysis
  • 臨床経験 維持透析患者乳癌に対する治療の検討
  • リンショウ ケイケン イジ トウセキ カンジャ ニュウガン ニ タイスル チリョウ ノ ケントウ

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抄録

維持透析中に発症した乳癌の治療は,患側のvascular access,薬物療法という問題があるため慎重に行う必要がある.今回,維持透析中に発症した乳癌に対して治療を行った4症例の検討を行った.<BR>症例は50歳~75歳の女性で,1例は患側に内シャントがある症例であった.手術に関しては乳房は全摘と温存,腋窩リンパ節は郭清症例とセンチネル生検症例が含まれていた.手術時間は53分~143分で,出血量は全例少量であった.抗凝固剤は,術後初回のみメシル酸ナファモスタットを使用した.術後補助療法として全例に通常量のホルモン療法を行い,1例で通常量のtegafur/uracilを追加投与した.乳房温存症例に対しては通常量の放射線を照射した.術後1年1カ月~5年3カ月経過した時点で,いずれの症例も透析関連のトラブルはなく,無再発生存中である.

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参考文献 (30)*注記

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