書誌事項
- タイトル別名
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- Adult Parahiatal Diaphragmatic Hernia Associated with Organoaxial Gastric Volvulus
- 症例 長軸性胃軸捻を伴った成人横隔膜傍裂孔ヘルニアの1例
- ショウレイ チョウジクセイ イジクネン オ トモナッタ セイジン オウカクマク ボウレツコウ ヘルニア ノ 1レイ
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抄録
症例は61歳,女性.外傷歴なく10年来,CTで横隔膜ヘルニアを指摘されるも無症状にて観察中,嘔吐・吐血で紹介となった.上部内視鏡検査では食道裂孔近傍より胸腔内へ引き込まれる胃内腔を認め,上部消化管造影検査では上下逆位を示した.CTでも左肺背側に胃・大網の脱出を認めたため,胃軸捻を伴うBochdalek孔ヘルニアと術前診断した.長期ヘルニアの高度癒着危惧と低呼吸機能から開腹術とした.術中,食道裂孔から左横隔膜脚を挟んで1 cm左側に横隔膜傍裂孔ヘルニアを認め,癒着を剥離し脱出臓器を腹腔内へ還納,ヘルニア門を縫縮閉鎖した.術後,問題なく再発もない.横隔膜傍裂孔ヘルニアは横隔膜ヘルニア中0.2~3.3%と極めて稀とされ,医学中央雑誌(1983年から2015年)を検索すると本邦で10例の報告のみで,特に緊急手術適応判断を要する長軸性胃軸捻を伴ったものは,これまでわずか2例のみのため報告する.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 77 (6), 1395-1399, 2016
日本臨床外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679827498496
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- NII論文ID
- 130006856116
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 030767966
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可