胸壁原発悪性顆粒細胞腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of malignant granular cell tumor in the chest wall
  • 症例 胸壁原発悪性顆粒細胞腫の1例
  • ショウレイ キョウヘキ ゲンパツ アクセイ カリュウ サイボウ シュ ノ 1レイ

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抄録

症例は60歳,女性.平成22年10月に左腋窩のしこりと痛みを訴え当科受診.左腋窩に3cmの硬い腫瘤を触知した.造影CTでは左胸筋下に第3肋骨に接する形で約4cmの造影効果のある辺縁整な腫瘤を認めた.経皮的針生検を施行し病理ではPAS陽性,ジアスターゼ抵抗性の顆粒を認め,S-100陽性で良性顆粒細胞腫の診断であった.11月に手術施行.左第3肋骨に接する形で存在していたが,浸潤はなく骨膜ごと剥離する形で摘出可能であり,術後5病日に退院した.摘出標本の病理所見にて部分的に核小体や核分裂像,血管侵襲を認めたため悪性顆粒細胞腫と診断された.現在術後1年だが再発所見は認めていない.顆粒細胞腫は全身の臓器に発生しSchwann細胞由来と考えられ治療は唯一外科的切除のみ有効である.今回われわれは胸壁原発の悪性顆粒細胞腫の1例を経験したので若干的文献的考察を含め報告する.

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参考文献 (33)*注記

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