高CPK血症と急性腎不全をきたしたMcKittrick Wheelock syndromeの1例

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タイトル別名
  • A case report of McKittrick Wheelock syndrome with a giant rectal villous tumor, leading to acute renal failure and elevation of the creatine phosphokinase level
  • 症例 高CPK血症と急性腎不全をきたしたMcKittrick Wheelock syndromeの1例
  • ショウレイ コウCPK ケッショウ ト キュウセイ ジンフゼン オ キタシタ McKittrick Wheelock syndrome ノ 1レイ

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説明

症例は68歳,男性.1週間前より1日10行以上の下痢と食欲不振を主訴に来院した.顕著な脱水と電解質異常(低Na,K,Cl血症),それに伴う腎機能障害を認め入院となった.補液による脱水の補正を試みたが,けいれん発作,意識障害および高CPK血症をきたし,急性腎不全へ進行したため血液透析を行った.全身状態は次第に改善したが,粘液下痢が1日6~8回持続していた.大腸内視鏡検査で肛門縁から1~10cmの直腸に大量の粘液と全周性の絨毛腫瘍を認めた.大腸絨毛腫瘍が粘液を大量に分泌し,脱水や電解質異常をきたす稀な病態であるMcKittrick Wheelock syndrome(以下MWS)が知られており,この症例もMWSと診断し,手術を施行した.術後は速やかに症状改善し,約1年3カ月無再発生存中である.自験例は電解質異常と高CPK血症を伴い,透析を要した稀な症例であるので文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (34)*注記

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