書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Multicentric Liposarcoma Presenting with an Inguinal Bulge
- 症例 左鼠径部膨隆を契機に発見された多中心性脂肪肉腫の1例
- ショウレイ ヒダリ ソケイブボウリュウ オ ケイキ ニ ハッケン サレタ タチュウシンセイ シボウ ニクシュ ノ 1レイ
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説明
症例は87歳,男性.左鼠径部膨隆を自覚し,近医で鼠径ヘルニアの診断にて一年間の経過観察となった.心窩部痛出現し精査加療目的に当院紹介となり,画像検査にて40cm・22cm・5cm大の腫瘍を計3カ所認め,脂肪肉腫を疑い腫瘍摘出術が施行された.腫瘍はそれぞれ小腸間膜・後腹膜・直腸間膜から発生しており,総重量5,701g,病理組織学的には,1カ所が脱分化型,2カ所が高分化型脂肪肉腫であった.鼠径部膨隆をきたした要因として,後腹膜由来の脂肪肉腫が内鼠径輪より脱出していた.腫瘍を内鼠径輪より腹腔側に引き出し切除後,内鼠径輪をParietex meshで閉鎖した.術後経過良好で退院となり,術後現在4カ月再発の兆候は認めていない.多中心性であること,また鼠径部膨隆を契機に発見された自験例は稀であり,診断の遅れはきたしたが,術前診断に至り一期的に根治手術可能であった1例を経験したため若干の文献的考察を加え報告する.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 76 (4), 926-930, 2015
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679828568704
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- NII論文ID
- 130005106579
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 030764553
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可