術前化学療法後に根治切除した食道粘表皮癌の1例

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タイトル別名
  • A Case of Curative Resection of Mucoepidermoid Carcinoma of the Esophagus after5 -Fluorouracil /Cisplatin Chemotherapy—A Case Report—
  • 症例 術前化学療法後に根治切除した食道粘表皮癌の1例
  • ショウレイ ジュツゼン カガク リョウホウ ゴ ニ コンジ セツジョ シタ ショクドウネンヒョウヒガン ノ 1レイ
  • A Case of Curative Resection of Mucoepidermoid Carcinoma of the Esophagus after5 -Fluorouracil /Cisplatin Chemotherapy^|^mdash;A Case Report^|^mdash;

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抄録

75歳男性,嚥下困難と心窩部痛で当院救急外来を受診した.上部内視鏡検査で腹部食道に進行食道癌を認め,病理組織検査で食道粘表皮癌の診断となる.術前化学療法として5-fluorouracil(5-FU),cisplatin(CDDP)併用療法(以下FP療法)を2コース実施後に右開胸開腹食道亜全摘,2領域リンパ節郭清,後縦隔経路胃管再建術を実施した.術後病理診断Ae,T2N0M0 Stage II,化学療法効果判定Grade 1bであった.順調に経過し,術後11日目に退院となった.食道粘表皮癌は非常に稀な特殊組織型で化学療法及び放射線療法に抵抗性があるとされ,予後が扁平上皮癌と比較し不良であるとされているが,われわれは術前化学療法で腫瘍縮小を確認し根治切除しえた食道粘表皮癌を経験したので若干の文献的考察とともに報告する.

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参考文献 (12)*注記

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