無症状で術前診断され腹腔鏡手術を施行した傍十二指腸ヘルニアの1例

書誌事項

タイトル別名
  • Successful laparoscopic management for asymptmatic but preoperatively diagnosed paraduodenal hernia—a case report—
  • 症例 無症状で術前診断され腹腔鏡手術を施行した傍十二指腸ヘルニアの1例
  • ショウレイ ムショウジョウ デ ジュツゼン シンダン サレ フククウキョウ シュジュツ オ シコウ シタ ボウ ジュウニシチョウ ヘルニア ノ 1レイ
  • Successful laparoscopic management for asymptmatic but preoperatively diagnosed paraduodenal hernia^|^mdash;a case report^|^mdash;

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説明

術前診断された無症状の傍十二指腸ヘルニアに対して腹腔鏡下手術を行った.症例は50歳男性.左鼠径ヘルニアの診療の際に撮影された腹部CTで左型傍十二指腸ヘルニアと診断され,手術目的で当院に紹介となった.Multi-Detector CTでは小腸が下腸間膜静脈(IMV)背側を経て膵後面に嵌入しており,特徴的なSac-like appearanceも認められた.術中所見では,IMV,上腸間膜動脈ならびに後腹膜で形成されていたヘルニア門を介して小腸の大半が左側結腸間膜背側から膵背側に広がるヘルニア嚢に嵌入していた.小腸の整復後,ヘルニア門を縫合閉鎖した.鼠径ヘルニアに対しては経腹的腹膜前修復法(TAP法)を行った.医中誌による2002年から2011年までの傍十二指腸ヘルニア報告例76例を検討した.無症状で術前診断された症例は2例のみで,そのうち腹腔鏡下手術を施行した報告例は本例のみであった.

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参考文献 (7)*注記

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