Pagetoid様症状を呈した男性非浸潤性乳管癌の1例

  • 長島 沙樹
    日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科分野
  • 櫻井 健一
    日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科分野
  • 植田 雄一
    日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科分野
  • 前田 哲代
    日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科分野
  • 榎本 克久
    日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科分野
  • 天野 定雄
    日本大学医学部外科学系乳腺内分泌外科分野

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Non-invasive Ductal Carcinoma of the Male Breast with a Pagetoid-like Carcinoma Formation
  • 症例 Pagetoid様症状を呈した男性非浸潤性乳管癌の1例
  • ショウレイ Pagetoid ヨウ ショウジョウ オ テイシタ ダンセイ ヒシンジュンセイニュウカンガン ノ 1レイ

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説明

男性の非浸潤性乳管癌の頻度は4.8~7.0%とされ,稀である.今回われわれはPagetoid癌様の臨床症状を呈し,男性に発症した非浸潤性乳管癌を経験したので報告する.症例は63歳の男性.3年前より左乳頭の腫脹があり,増大したため受診した.初診時には左乳頭の腫脹・潰瘍形成を認めた.乳房超音波検査で左E領域に直径1.5cmの低エコー域を認めた.マンモグラフィ検査では,左乳頭直下に集簇する淡く不明瞭な石灰化病変を認めた.乳房造影MRI検査では造影効果のある腫瘤像として描出された.針生検を施行したところ,乳管癌と診断された.胸筋温存乳房切除術および腋窩リンパ節郭清術を施行した.病理組織学的検査では,非浸潤性乳管癌,エストロゲンレセプター陽性,プロゲステロンレセプター陽性,HER2陰性,pTis,pN0,M0=Stage 0と診断された.術後6年6カ月目の現在,再発・転移を認めていない.

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被引用文献 (1)*注記

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