腋窩リンパ節転移と鑑別を要しRotterのみに転移したC領域乳腺髄様癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of C-region Medullary Breast Carcinoma with Rotter's Node Involvement with Similar Appearance to Axillary Lymph Node Metastasis
  • 症例 腋窩リンパ節転移と鑑別を要しRotterのみに転移したC領域乳腺髄様癌の1例
  • ショウレイ エキカリンパセツ テンイ ト カンベツ オ ヨウシ Rotter ノミ ニ テンイ シタ C リョウイキ ニュウセンズイヨウガン ノ 1レイ

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説明

髄様癌は全乳癌の1~2%と稀で,辺縁は比較的明瞭で限局し,核小体の明瞭な幼弱で大型の癌細胞が腺腔を作らず髄様に増殖し,ER・PgR・Her2陰性のtriple negativeを示すことが多く,乳管内癌成分が不明瞭で間質に著明なリンパ球浸潤を伴うことを特徴とする.このような髄様癌が腋窩部に発生したことで転移性リンパ節悪性腫瘍との鑑別が困難な症例を経験した.症例は63歳の女性で,右腋窩部の3cm大の腫瘤を主訴に受診した.画像所見では右腋窩脂肪織内に3cm大の腫瘤と胸筋間に1.4cm大のリンパ節腫大を認めた.細胞診や針生検では原発不明のリンパ節転移が最も疑われた.診断と治療を兼ねて腫瘤を含めた右乳房外上側の部分切除と胸筋間~腋窩のリンパ節郭清をen blocに行った.最終診断は外上部乳腺組織辺縁から発生した原発性乳腺髄様癌(p-T2N1aM0;Stage IIB)であった.

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参考文献 (7)*注記

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