IgG4関連疾患準確診群と診断された硬化性腸間膜炎の1例

  • 横山 大樹
    東海大学医学部付属八王子病院消化器外科
  • 田島 隆行
    東海大学医学部付属大磯病院外科
  • 向井 正哉
    東海大学医学部付属八王子病院消化器外科
  • 宇田 周司
    東海大学医学部付属八王子病院消化器外科
  • 平岩 真一郎
    東海大学医学部付属八王子病院病理診断科
  • 田尻 琢磨
    東海大学医学部付属八王子病院病理診断科
  • 野村 栄治
    東海大学医学部付属八王子病院消化器外科
  • 幕内 博康
    東海大学医学部付属八王子病院消化器外科 東海大学医学部外科学系消化器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of Probable Diagnosis Group of IgG4-related Sclerosing Mesenteritis
  • 症例 IgG4関連疾患準確診群と診断された硬化性腸間膜炎の1例
  • ショウレイ IgG4 カンレン シッカン ジュンカクシングン ト シンダン サレタ コウカセイ チョウ カンマクエン ノ 1レイ

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抄録

症例は65歳,男性.主訴は無く左鼠経ヘルニアの術前検査の超音波検査で腸間膜の限局性肥厚像を認めた.CT検査でも同様に小腸間膜の限局性の腫瘤性病変を認めた.特に腹部症状は認めなかったことと鼠経ヘルニアについては嵌頓歴や疼痛などの腫脹以外の症状を認めないことから経過観察としていたが腹部腫瘤の増大傾向を認めたため,1年9カ月後に腹腔鏡補助下小腸部分切除術を施行した.病理診断で炎症細胞浸潤を認め,特に形質細胞はIgG4が陽性を示していた.以上より,IgG4関連疾患を考え血清IgG4を測定したが正常範囲内であったため,診断基準から準確診群の硬化性腸間膜炎と診断した.腫瘍性病変と確定診断が困難であった症例を経験したので報告する.

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

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