閉鎖孔ヘルニア嵌頓における腸管切除予測因子の探索

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タイトル別名
  • Predictors of Bowel Resection for Incarcerated Obturator Hernias
  • ヘイサコウ ヘルニアカントン ニ オケル チョウカン セツジョ ヨソク インシ ノ タンサク

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説明

目的と方法:1999年6月から2016年5月に閉鎖孔ヘルニア嵌頓に対して手術を施行した連続50例を対象に,患者背景,臨床徴候,術前検査項目を後ろ向きに収集し,腸管切除群・非切除群の2群に分けて解析し,腸管切除の予測因子を探索した.<BR>結果:22例に腸管切除を要し,嘔気・嘔吐,CRP値,発症から手術までの日数,術後在院日数において2群間で有意差を認めた.術前主要項目を用い腸管切除を目的変数として多変量解析を行うと,発症から手術までの日数が独立した予測因子として抽出された(P<0.0001).腸管切除に対する発症から手術までの日数についてROC解析を行うと,AUCが0.825であり,そのカットオフ値は発症2日であることが示された.<BR>結語:閉鎖孔ヘルニア嵌頓において発症からの経過日数は,腸管切除の予測因子であり,術式選択の参考になりうると考えられた.

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