書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Pilonidal Sinus Treated by W-plasty
- 症例 W形成術が奏効した毛巣洞の1例
- ショウレイ W ケイセイジュツ ガ ソウコウ シタ ケ ソウドウ ノ 1レイ
この論文をさがす
説明
毛巣洞に対する根治術としては洞の完全切除が必要であるが,単純切除縫合では再発も多く,創離開することも少なくない.これに対して今まで様々な形成術が報告されているが,今回われわれはW形成術を採用し良好な結果を得た症例を経験したので報告する.症例は22歳の男性.数年前からの仙骨部の腫瘤,排膿,出血を主訴に当院を受診した.仙骨部に2箇所の開口部を有する約7cmの瘻孔を確認した.毛巣洞と診断し全身麻酔下で手術を施行した.皮膚切開は瘻孔部を囲む稲妻型とした.瘻孔を完全に切除後,皮弁形成のために左右の大臀筋筋膜上で十分に皮下脂肪層を剥離授動した.皮膚縫合は緊張なく施行可能で,術後8日目に退院した.W形成術は切除後の縫合に無理をきたすことなく,また毛巣洞の成因である臀裂の回転運動による瘻孔の内部への入り込みを防ぎ,発生原因を根本的に取り除く方法として,合理的な術式であると考えられる.
収録刊行物
-
- 日本臨床外科学会雑誌
-
日本臨床外科学会雑誌 78 (6), 1427-1430, 2017
日本臨床外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679833523840
-
- NII論文ID
- 130006295102
-
- NII書誌ID
- AA11189709
-
- ISSN
- 18825133
- 13452843
-
- NDL書誌ID
- 028368946
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可