歯髄の脂質に関する研究

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タイトル別名
  • Studies on the lipid of rat dental pulp
  • 歯髄の脂質に関する研究-2-ラット切歯歯髄の脂質過酸化反応
  • シズイ ノ シシツ ニカンスルケンキュウ 2 ラット セッシ シズイ ノ シシ
  • IIラット切歯歯髄の脂質過酸化反応
  • II. Lipid peroxidation of rat incisor pulp

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抄録

1) ラット切歯歯髄のホモゲネートにおいてFe++誘導脂質過酸化反応活性が認められた.エックス線全身照射(1000R)したラットより分離した歯髄ホモゲネートのFe++誘導脂質過酸化反応は非照射のそれに比して促進がみられた.<br>2) ラット切歯歯髄脂質の構成脂質中で,過酸化反応を誘起し易い脂質はリン脂質で,中性脂質ではほとんど誘起されなかった.<br>3) リン脂質中,そのリン脂質構成の大部分をしめるホスファチジルコリン,ホスファチジルエタノールアミン,ホスファチジルセリンにおいて過酸化反応が誘起し得た.中でもホスファチジルエタノールアミンの脂質重量当りの比活性が最も高い値を示した.<br>4) リン脂質の脂肪酸組成では,アラキドン酸をはじめ,不飽和含量が多く,トリグリセリドではアラキドン酸はみられなかった.

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