性役割からみた更年期女性の心身医学(性役割からみた中高年の心身医学)

書誌事項

タイトル別名
  • A Psychosomatic Study on Sexuality of Menopausal Women(Psychosomatic Medicine applied to Middle-aged and Elderly People from the Viewpoint of Gender Role)
  • 性役割からみた更年期女性の心身医学
  • セイ ヤクワリ カラ ミタ コウネンキ ジョセイ ノ シンシン イガク

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説明

過去20年間に心身症外来で扱った更年期障害患者402例について分析した。(1)更年期障害患者の58%に、性欲の減退がみられた。(2)セックスレス夫婦は, 50代の更年期障害患者で25%, 60代で80%であった。(3)にもかかわらず, 性障害患者の27%が50歳以上で占められていた。(4)更年期障害患者の65%がホルモン補充療法を受けており, 受けた群の方が受けなかった群より予後が良く(p<0.01), (5)特に心身症型では受けた方が予後が良かった(p<0.01)(6)身体症状としては性器の症状が最も多く, 心因として, 孤独, 生きがい, 家族関係と密接な関連があるものが多かった。以上から, 更年期女性にとって, 性役割が非常に重要であることがわかった。

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 38 (3), 197-202, 1998

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (10)*注記

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